『久遠の終端』で始めるMTGアリーナ!新環境の注目カード&デッキを初心者向けに解説)

MTGアリーナに新たなセット「久遠の終端(Edge of Eternities)」が登場しました!このセットのリリースに合わせてスタンダード環境も大きく変化し、新しいデッキや戦略が生まれています。

この記事では、『久遠の終端』がスタンダード環境にどのような影響を与えたのか、そしてセットに収録されている興味深いカードの紹介、さらに初心者の方が新環境をスムーズに楽しむためのヒントを解説します。これを読んで、新しいMTGアリーナのプレイを存分に楽しみましょう!


【目次】


1. 『久遠の終端』でスタンダードはこう変わる!

『久遠の終端』のリリースに合わせて、MTGアリーナのスタンダード環境では「ローテーション」が行われました。これは、過去のいくつかのセットがスタンダード環境から外れることを意味します。

具体的には、これまでスタンダード環境にあった以下の2023年のセット群が使用できなくなりました。

  • 『ファイレクシア:完全なる統一』
  • 『機械兵団の進軍』
  • 『機械兵団の進軍:決戦の刻』
  • 『指輪物語:中つ国の伝承』
  • 『エルドレインの森』

これにより、これらのセットに含まれていた強力なカードや、特定のデッキの軸となっていたカードが使えなくなり、スタンダード環境は大きく変化します。

多くのプレイヤーが慣れ親しんだデッキが、キーカードを失って使えなくなったり、新しいカードで別の形に進化したりすることになります。これは、新しい戦略やデッキが生まれるチャンスであり、スタンダード環境が常に新鮮に保たれる理由でもあります。

あなたの好きなデッキがどう影響を受けるか、この記事を読み進めながら一緒に確認していきましょう。

2. 『久遠の終端』のカードを見てみよう!

『久遠の終端』には、これからのスタンダード環境を彩るであろう、様々な興味深いカードが収録されています。ここでは、個人的に注目しているカードや、特に初心者の方にも分かりやすい能力を持つカードをいくつかご紹介します。

合成研究船

  • 色とコスト: 青、1マナ
  • カードタイプ: アーティファクト ― 宇宙船
  • パワー/タフネス: 4/4
  • 配備(Station): あなたがコントロールしている、この宇宙船でないクリーチャー1体をタップします。そうすると、そのクリーチャーのパワーに等しい個数の「蓄積カウンター」を《合成研究船》の上に置きます。これはソーサリー・タイミング(自分のメインフェイズ中で、スタックが空の時)でのみ行えます。《合成研究船》はチャージ・カウンターが9個以上あるとき、アーティファクト・クリーチャーになります。(パワー/タフネスは元々の4/4)
  • 2個以上の蓄積カウンターがあるとき: あなたのターンの戦闘の開始時に、あなたがコントロールしているこの宇宙船でないアーティファクト最大1つを対象とし、ターン終了時まで、それは基本のパワーとタフネスが2/2のアーティファクト・クリーチャーになり、飛行を得ます。
  • 9個以上の蓄積カウンターがあるとき: 《合成研究船》は飛行と警戒を得ます。
  • (個人的な)注目ポイント:
  • 驚異の青1マナ・4/4ボディ!:何よりも特筆すべきは、この《合成研究船》がたった青1マナで戦場に出せる4/4のアーティファクトであるという点です。これは、ゲームの序盤、1ターン目から相手に大きなプレッシャーを与える破格のコストパフォーマンスを誇ります。青を含むデッキであれば、序盤の盤面形成から終盤のフィニッシュまで、あらゆる段階で活躍が期待される、まさに環境を動かす革新的なカードです。
  • 「配備」で最終形態へ!:新しいメカニズムである「配備(Station)」を活かして、序盤に出したクリーチャーをタップするだけで「蓄積カウンター」を貯めることができます。クリーチャーのパワー分だけカウンターが乗るので、大型クリーチャーで配備すれば一気に9個の条件を満たし、この1マナの船が4/4飛行・警戒のクリーチャーとして自身で攻撃に参加するようになります! この効率の良さは、青を含む幅広い戦略で採用されるでしょう。
  • 味方のアーティファクトも空を飛ぶ!:さらに強力なのが、蓄積カウンターが2個以上あれば、毎ターンの戦闘開始時に、あなたがコントロールする他のアーティファクト1つを2/2飛行のクリーチャーに変身させられることです。これは、普段は攻撃できないようなアーティファクトも攻撃に参加させたり、空からのブロッカーを増やしたりと、盤面に多大な影響を与えます。青のアーティファクトデッキや、他の宇宙船と組み合わせるデッキでは特に活躍が期待できます。
  • 初心者にも分かりやすい「育てる」楽しさ:低コストで出せる上に、自分の行動(配備)によってどんどん強くなり、最終的にゲームを決めうる存在となる「育てる」楽しさがあります。青1マナという軽さも相まって、青系のデッキを試したい初心者の方でも気軽にデッキに組み込み、その強力さを体験できるでしょう。

《新星のヘルカイト》

攻防一体のドラゴン:4/5というタフネスは、多くの除去呪文に耐えうるため、攻撃だけでなく防御面でも活躍できます。速攻で相手のライフを削りつつ、戦場を制圧できる、攻守に優れたドラゴンと言えるでしょう。赤黒のデッキを組むなら、ぜひ候補に入れたい一枚です。

色とコスト: 赤黒、5マナ (3赤2黒)

カードタイプ: クリーチャー ― ドラゴン

パワー/タフネス: 4/5

能力の簡単な説明:

飛行、速攻

このクリーチャーが戦場に出たとき、対戦相手がコントロールしているクリーチャー1体を対象とする。これはそれに1点のダメージを与える。

ワープ (あなたの手札にあるこのカードをワープ・コスト(2赤赤)で唱えてもよい。次の終了ステップの開始時に、それを追放し、その後、後のターンに、それを追放領域から唱えてもよい。)

(個人的な)注目ポイント:

奇襲性と速攻!:この《新星のヘルカイト》は、飛行と速攻を持っているため、戦場に出たターンにすぐに攻撃することができます。5マナで4/5という優秀なサイズを持ちながら、空から即座に攻撃を仕掛けられるのは、ゲーム終盤の決定打となり得ます。

除去効果付きの登場!:戦場に出たときに対戦相手のクリーチャー1体に1点のダメージを与える能力も持っています。これにより、相手の厄介な小型クリーチャーを処理したり、すでにダメージを受けているクリーチャーにとどめを刺したりと、登場するだけで盤面に良い影響を与えられます。

新メカニズム「ワープ」の戦略性:そして、最も注目すべきは、新しいメカニズムである「ワープ」能力です。通常は5マナですが、**ワープ・コストの4マナ(2赤赤)**で一時的に唱えることができます。これにより、本来よりも早いターンにこの強力なドラゴンを戦場に出し、速攻で攻撃したり、登場時能力で相手のクリーチャーを処理したりする奇襲的なプレイが可能です。一時的に追放されますが、その後また唱えられるため、手札に戻す「バウンス」とは異なるユニークな再利用手段を提供します。

《時系列列の選別者》

  • 色とコスト: 黒、2マナ (黒黒)
  • カードタイプ: クリーチャー ― ドリックス・邪術師
  • パワー/タフネス: 2/2
  • 能力の簡単な説明:
    • 速攻
    • あなたの墓地にあるこのカードを、ワープ・コスト {黒} と2点のライフを支払うことで唱えてもよい。
  • (個人的な)注目ポイント:
    • 驚異の2マナ速攻!純粋な黒の脅威!:この《時系列列の選別者》は、わずか2マナ(黒黒)という、ダブルシンボルでありながら非常に軽いコストで戦場に出せる2/2クリーチャーであり、さらに速攻を持っています。純粋な黒マナのみでプレイできるため、特に序盤から黒のカードを集中して展開するアグロやミッドレンジデッキにとって、効率の良い攻め手となり、ゲーム開始直後から相手にプレッシャーを与えることができます。
    • 墓地からの驚異的な「ワープ」再利用!:そして、このカードの最大の戦略的価値は、新しいメカニズムである「ワープ」能力にあります。一度破壊されて墓地に落ちてしまっても、ワープ・コストとしてたった黒1マナと2点のライフを支払うことで、再び墓地から唱えることができます。これにより、相手が除去呪文を使った後でも、手札のリソースを消費することなく、何度も攻撃の機会を作り出し、継続的なプレッシャーを与え続けることが可能です。黒のデッキが得意とする、墓地を肥やす戦略と組み合わせることで、このカードの粘り強さが大きな強みとなるでしょう。
    • 攻防両面で活躍できる粘り強さ:2/2というサイズは、単体では大きくありませんが、速攻による序盤の奇襲性、そして墓地からの驚実的な再利用能力によって、ゲームを通して継続的な脅威となり続けます。相手としては、このクリーチャーを完全に無力化するためには、追放除去や手札破壊といった限られた手段しかなく、非常に厄介な存在となるでしょう。
    • 黒系デッキの新たな中核:ダブルシンボルでありながら2マナという軽さと、墓地から繰り返し利用できる特性から、このカードは特に黒単色や黒をメインカラーとするデッキで輝きます。墓地を肥やすカードや、ライフを回復するカードと組み合わせることで、このカードの「ワープ」能力を最大限に引き出し、新たなデッキ構築の中核となる可能性を秘めています。

3. 初心者向け:『久遠の終端』で遊ぶならこれ!

『久遠の終端』は、ローテーションでスタンダード環境が一新されたため、MTGアリーナを始める良い機会です。何から手をつければ良いか迷ったら、以下の点を参考にしてみてください。

  • カラーチャレンジを再度プレイ: MTGアリーナの基本を再確認し、新しく配られる初期デッキのカードに慣れましょう。
  • 新セットドラフトイベントへの参加: ジェムやゴールドがあれば、新セットのカードを集めながらプレイできるドラフトイベントがおすすめです。リミテッドの基本ルールも学べます。
  • コモン・アンコモン中心のデッキを組む: 初めての環境では、レアや神話レアにワイルドカードを使うのは少し勇気がいります。まずは新セットのコモン(C)やアンコモン(U)のカードで構築できるシンプルなアグロデッキ(速攻デッキ)や、特定のシナジーを持つデッキを試してみるのが良いでしょう。

【まとめ】

『久遠の終端』のリリースは、MTGアリーナのスタンダード環境に新しい風を吹き込みました。この記事では、ローテーションの影響や、新セットのカードについてご紹介しました。

この新しい環境を楽しみ、様々なカードを試しながら、あなた自身のプレイスタイルを見つけていきましょう。今後、このサイトではメタゲームの変動や新しいデッキ情報が分かり次第、随時お届けしていきますので、ぜひ参考にしてください。

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